ビート メンテナンス エンジンオーバーホール
 
エンジンオーバーホール
  「最近 オイルの消費が多くて持ち歩いてるんですよ・・・」 と言うオーナー様の声はここ数年で
  飛躍的に多くなりエンジンの寿命も経過年数・走行距離から考えてもOHが必要な時期だと考えられます。
   
エンジンのオイル消費の理由。。。
   1.バルブステムシール劣化による 「オイル下がり」
   2.シリンダーボア・ピストンリングが削れ「クリアランス大」による 「オイル上がり」
   3.ピストンリングの張力低下による 「オイル上がり」
   
過去の事例で・・・
  オイル下がり対策でヘシリンダーヘットのみをOHしたのだが大して改善されなかった
  スタンダードサイズのピストンを新品交換するも、2万qと持たずにオイル消費が始まった
  弊社では中途半端なOHをされるのであれば予算が貯まるまでオイルを足しながら乗り続けても
  ボーリングを実施しオーバーサイズのピストンを使用したエンジンオーバーホールを推奨しています。
コージーライツ製ピストン利用 基本費用 492,261円
   
コージーライツ製 オーバーサイズピストン使用ボーリング OH
作業箇所・部品名 数量 部品価格 工賃
コージーライツ製 0.15オーバーサイズピストンKIT 1 43,000
コンロットベアリング 6 5,940
メインベアリング 8 8,800
シリンダーヘットガスケットKIT 1 14,000
シリンダーブロックガスケットKIT 1 2,580
シリンダー判断センサー 1 7,400
タイミングベルトKIT 1 6,950
テンショナー 1 3,270
テンショナーボルト 1 430
アイドラー 1 2,970
アイドラーボルト 1 185
 タイミングベルトスプリングアジャスター 1  250   
ウォーターポンプ 1 11,600
サーモスタット 1 2,530
サーモスタットガスケット 1 205
ファンベルト 1 1,440
A/Cベルト 1 890
エンジンオイル 2.8 4,480
オイルフィルター 1 1,100
LLC 2 2,700
ラジエタードレーンコック 1 380
ラジエタードレーンコック Oリング 1 130
ミッションオイル 1 2,000
エンジン脱着 1 60,000
エンジンOH 1   125,000
バルブ研磨 12 9,000
バルブシートカット・セット長あわせ 12 32,000
バルブすり合わせ 12 11,000
ヘット最小面研 1 11,000
シリンダーブロックボーリング 1 32,000
シリンダーブロック上面 最小面研 1 18,000
分解測定後状況に応じて必要な部品
インレットバルブガイド入れ替え・リーマ合わせ 6 3,240 9,600
エキゾーストバルブガイド入れ替え・リーマ合わせ 6 3,840 9,600
小計 243,310 204,200
消費税 24,331 20,420
合計 492,261

 エンジンオーバーホール時に交換をお勧めする部品(消費税別)
別途 交換お勧め部品
作業箇所・部品名 数量 部品価格 工賃
ウォーターテンプルセンサー 1 3,550
サーモユニット 1 2,790
O2センサー 1 15,500
ダイナモ OH ベアリング・ブラシ交換 1 24,000
スターター OH 1 21,000
デストリビューター 1 36,200
オイルポンプ 1 11,900
エキゾーストバルブロッカアーム 1 2,710
インテークバルブロッカアームシャフト A 2 1,060
インテークバルブロッカアームシャフト B 2 1,320
オイルプレッシャースイッチ 1 1,390
スラストワッシャーセット 2 1,270
インレットバルブ 6 7,080
エキゾーストバルブ 6 19,980
レリーズベアリング 1 4,200
クラッチレリーズフォーク 1 1,150
クラッチレリーズフォークスプリング 1 2,230
クラッチカバー 1 13,700
クラッチディスク 1 7,100
パイロットベアリング 1 790
ミッション オイルシール 1 630
ミッション オイルシール 1 420

 

別途 さらに交換お勧め部品
作業箇所・部品名 数量 部品価格 工賃
インテークロッカアームA 3 3,930
インテークロッカアームB 3 3,930
エキゾーストロッカアーム 6 7,020
バルブロッカアームスプリングA(製造廃止) 2
バルブロッカアームスプリングB 2 300
ウェーブワッシャー 4 620
タペットアジャスティングスクリュー 12 2,460
インレットバルブスプリング 6 3,960
エキゾーストバルブスプリング 6 19,980
バルブスプリングリテーナー 12 1,860
バルブスプリングシート 12 1,860
バルブコッタ 24 4,080
タペットアジャスティングナット 12 1,320
カミムラでのこだわり
当社では多少割高になっても自社で下記作業をとり行うのではなく外注作業にて実施しています。
バルブ研磨とは・・・・・・・・・ バルブは使用しているうちにシートリングとのあたり面が磨耗したり、燃焼室内の堆積物を
かみ込んで窪んだりします。このような状況ではシリンダー内の気密性を保てずエンジン本来の
性能を発揮できないためバルブのシート面を研磨修正して新品同等以上に仕上げます。
バルブすり合わせとは・・・・ シートリングバルブフェース面を摺り合せることにより着座時の気密漏れを無くします。
バルブシートカットとは・・・・ バルブシートはバルブと密着してシリンダー内の気密性を保っていますが、シートリングが
磨耗していくとバルブとの当たり面が広がってゆきバルブとの接触面圧が低下して気密性は
徐々に低下してゆきます。
シートカットはシートリング表面を削ることで新品時以上に仕上げることが可能です。
当社加工においては「バルブあたり幅」を0.8mm〜1mmの範囲で全て均一に仕上げます。
あたり幅が小さいほど気密性が高まりエンジンの出力が充分に発揮されます。
手作業では相当熟練された方でも難しいレベルの完成精度仕上げが可能となります。
セット長あわせとは・・・・・・ シートカットやバルブ研磨をすることにより生じた個々のバルブの突き出し長を均一にする作業。
ヘット最小面研とは・・・・・・ ヘットとブロックとの合わせ面に歪みが生じた場合、削ることで平面にします。
  純正よりも面相度は細かい仕上げが可能なのも手作業ではなく精密機械だからです。
   
全ての作業はチューニングメーカーで有名な「JUNオートメカニック」の大元である「田中工業」にて
精密機械加工機にて精度の非常に高い加工を行っています。
シリンダーヘットの出来栄えでエンジンの性能が大きく左右されてしまうためにシートカットや面研は
手作業で行うものよりも数段の上のレベルで仕上げ高性能で寿命の長いエンジンを作り上げます。

               

 

エンジンOH作業過程はこちら

 

 

                   

エンジン単体でエンジン台へ         スラッジ・オイル汚れの酷い状態         オイル管理の悪い車両見本

 

                   

3気筒共にカーボン付着が多い        バルブにも固着している状態         バルブ根元がバルブステムシル

 

                   

バルブのあたり面に巣穴が・・・          3気筒共にカーボン付着         燃焼室にはリング当り面に段差が

 

                   

オイルパン内部・クランク周辺・ピストン/コンロットからもオイル管理の悪さが伺えます。

 

これらを全て分解し洗浄・再利用品の測定・メタル類の選定・測定を行います。

 

                   

新品ブロックへの交換となります       再利用クランクジャーナル径の測定        同じくクランク触れの測定

 

                   

メイン・コンロットメタルの選定測定            コンロットガタの測定             新品ピストン外形も測定  

 

                   

シリンダー内径も測定し可能な限り2番のクリアランスを小さめにします           こんなに綺麗に洗浄するんです

 

                     

オイル通路はもちろん内外部を非常に綺麗に洗浄し組み付けます        シートカット後はこんなに綺麗になります